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平凡な二流ジャズプレーヤーになるのはやめよう
by
Eddie Landsberg
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あなたは平凡なジャズプレーヤーでしょうか?もしそうでないなら、このエッセイは読み飛ばしていただいてかまいません。
しかし実際には、日本のいろんなセッションで目にするジャズプレーヤーの多くが二流ではないでしょうか。これは演奏の基本技術のことではありません。実際、日本の基本的な耳のトレーニングや技術トレーニングメソッドは素晴らしいと思います。
では、典型的な日本人プレーヤーと典型的な外国人プレーヤーが一緒に演奏する際に、何が欠けているのでしょう?多くの人に聞いてみれば、創造性、エネルギー、自発性という辺りに落ち着くでしょう。
これに同意するミュージシャンも多い一方で、「いやいや、僕は日本人なんだから、日本人的に弾いているだけなんだよ」と一笑に付す人もいます。
私はこれに同意できません。だって考えてみてください。ヒップホップ、ロック、演歌のミュージシャンが、日本人だからという理由でエネルギーに欠ける演奏をするでしょうか?日本人のスポーツマンはどうでしょう?日本人だからという理由で無気力であることを競っているのでしょうか?
そんなはずはありません。単なる言い訳に過ぎないと思うのです。
芸術を学ぶ際にあなたの教師が教えているのは、新しい考え方、新しい行動の仕方なのです。どんな芸術を学ぶ際にも、もし自分の行動や思考が変化するのを感じないのだとしたら、本物の師匠に教えてもらっていないということなのです。
真の芸術とは、自分や他者を分析し続け、常に新たなものを生み出すということなのです。単なるハウツーをステップごとに練習するのが芸術ではないのです。ジャズにおいて重要な問題とは、「なぜ?」「もしこうだったら?」と問われながら教えられなければいけないのに、「ハウツー」のメンタリティでジャズが教えられていることがあまりにも多い、ということなのです。
つまり、日本においてジャズが「正しく」教えられていない、ということが問題なのです。レッスンを受けるとして、教師が楽譜を渡し、あなたが間違った演奏をしたら注意する、というふうに教えられているのだとしたら、それは間違った教え方です。
もちろん、楽譜を読む、テクニックを練習で身につける、アレンジを通して演奏する、といったことはとても重要ですが、これらを行うために「ジャズ」の先生は必要ありません。これらはジャズを学ぶ前にやるべきことであり、実際にはクラシックの訓練を受けた教師に教えてもらうことです。基本的なルーディメンツ的な楽器の練習はもちろん必須ですが、ジャズを学ぶより前に学ぶべきことなのです。
こういった基本的な楽器トレーニングとは違い、真のアドリブ演奏クラスでは楽譜は使われませんし、教師は生徒が知るべきことを指摘するにとどまらず、生徒がどう考えどう行動するかを常に問いかけます。さらに、レッスンとレッスンの間に、とても意味のある大事な宿題を課してくれます。ここが重要なポイントで、もしレッスン間になにをしたらいいかどう練習したらいいかアイデアがうかばないのであれば、そのレッスンは無意味なのです。すぐれた音楽講師は、次のレッスンまでに練習しておくべき課題を常に用意しているものです。
結論として、ジャズとは解釈が重要なパフォーマンスとしての音楽であることを理解することが重要です。なんの情熱も自発性もないままに単に曲を弾くことを学ぶというのは、武道家が実際の相手と対戦練習をまったくしないで「型」だけを学ぶ、というのに似ています。そしてその「型」だけを学んだ武道家が道場に立ち、対戦相手への対処が分からず、道場の端へと投げ飛ばされ気絶する。。。そして勝者に対して「そんな予測不能なことをするなんて!」と罵るのです。ばかげていると思いませんか?そしてこれはジャズでもよくあることです!
(アメリカの音楽トレーニングメソッドと、日本のそれとの違いを体験してみたい方は、私のレッスンをぜひ受けてみてください。090-8509-4316 で直接私に問い合わせできます。)
Eddie Landsberg
(2014)